「老後、修道院で暮らすって、どんな感じなんだろう?」
そう考えたことはありませんか?カトリックの修道院と聞くと、厳かで閉鎖的なイメージを持つ方もいるかもしれませんね。でも実は、日本にも様々な修道会があり、それぞれに独自の活動や生活スタイルがあります。今回は、そんな修道会の世界を少しだけ覗いてみましょう。
修道会とは?
カトリックの修道会は、教会法と教皇の許可のもと、従順・清貧・貞潔という3つの誓願を立てた修道士や修道女が共同生活を送る場所です。修道会によって活動内容は大きく異なり、主に以下の3つのタイプに分けられます。
- 観想修道会: 祈りを中心とした生活を送る
- 宣教修道会: 宣教活動を行う
- 社会活動を行う修道会: 教育や医療、社会福祉などの活動を行う
シスターや神父になる道が紹介されていたり、短期間の黙想体験ができる修道会もあるので、興味のある方はホームページをチェックしてみるのもいいかもしれません。
日本で活動する主な修道会
日本で活動している修道会の中から、特に活動内容や運営する施設がユニークな修道会をいくつかピックアップしてご紹介します。
ミラノ外国宣教会
イタリア・ミラノで設立された男子修道会で、アジアを中心とした非キリスト教国での福音宣教を使命としています。かつてカトリック栃木教会にいらっしゃったマルコ神父様は、「聞き屋」という路上でのボランティア活動をされており、私も何度かお世話になりました。
聖パウロ修道会(男子)と聖パウロ女子修道会
「サンパウロ」という出版社を運営する男子修道会と、女性向け月刊誌『あけぼの』を発行する女子修道会です。どちらも社会的コミュニケーションを目的としており、メディアを通して福音を伝える活動に力を入れています。女子修道会のホームページには、シスターになるためのプロセスが丁寧に紹介されています。
幼きイエス会(ニコラ・バレ)
貧しい子どもたちへの教育を目的として17世紀フランスで設立された女子修道会です。日本では、東京にある名門校雙葉学園を運営していることでも知られています。日本に最も早く来日した女子修道会の一つです。
イエズス会
フランシスコ・ザビエルやイグナチオ・ロヨラによって設立された、歴史ある男子修道会です。現在のローマ教皇フランシスコもイエズス会に属しています。上智大学や栄光学園など、有名な教育機関を数多く運営しており、日本でも西日本を中心に強い基盤を持っています。
トラピスト修道院(厳律シトー会)
観想修道会で、自給自足の生活を送っています。特に、北海道のトラピスト修道院でつくられるクッキーやバターなどの乳製品は有名なお土産品ですね。栃木県那須の女子修道院では、お菓子のガレットが人気です。
援助マリア修道会
福山の暁の星学院を運営する女子修道会です。人々を助けることを目的とした使徒的修道会で、地域社会に深く根ざした活動をされています。福山教会でも、この修道会のシスターや関係者の方々によくお会いするので、私にとってはとても身近な存在です。
カロンデレトの聖ヨセフ修道女会
「女性にできることはすべて行う」をモットーとする女子修道会です。社会奉仕活動に熱心で、あるシスターが始めた三ツ星レストランが、貧しい人々のために寄付で運営されているという驚きのエピソードもあります。川口教会にいらっしゃった方がこの修道会に入られたので、私も関心を持って活動を拝見しています。
様々な修道会の活動
上記以外にも、日本には様々な修道会があります。
- 神言修道会: 南山大学を運営
- フランシスコ会: アシジの聖フランシスコによって設立された歴史ある修道会
- カトリック聖ドミニコ修道会: 説教者兄弟会とも呼ばれ、愛光学園などを運営
- ショファイユの幼きイエズス修道会: 大阪や和歌山の信愛学院などを運営
- コンベンツアル聖フランシスコ修道会: 聖マキシミリアノ・マリア・コルベ神父によって日本で始められた
- サレジオ修道会: 青少年の教育を目的とし、月刊誌『カトリック生活』を発行
それぞれに異なる歴史や活動方針があり、教育、福祉、出版など、多岐にわたる分野で社会に貢献しています。
修道院での生活は、ただ祈るだけでなく、人々のために尽くす活動と深く結びついていることがわかりますね。もし老後、こうした場所で生活できるとしたら、それはとても充実した日々になるのではないでしょうか。