人工呼吸器から回復できた人の話を聞いてみたくなりました。脊髄損傷でちぎれた神経をつなげることはまだできないようです。日本でも再生医療という神経培養の研究が始まっています。神経の損傷には、完全断線と不完全断線があります。神経が生え替るということはないですが、違う仕事をしていた神経がかりだされて、代わりに仕事をするようになるそうです。

神経再生・幹細胞移植よりも先に横隔膜ペーシングで人工呼吸器離脱
幹細胞移植や申請再生については、上記の記事で調べてみました。今回は横隔膜ペーシングのことを調べてみます。まずは企業サイトをしらべてみます。シナプス・バイオメディカル社のホームページから引用させていただきます。こちらがそのページです。

日本語に翻訳してみます(Google翻訳です、私には英語能力がありませんから悪しからず)。
脊髄損傷患者のための画期的なペーシング

ペーシングシステムは、呼吸を人工呼吸器に頼らざるを得ない脊髄損傷患者の代替治療として設計されています。脊髄損傷に苦しむ患者の初期段階では、ペーシングシステムからの刺激が、脊髄損傷による廃用症候群(使用不足から弱体化した状態のこと)に陥った横隔膜筋を再び動けるように作用します。
臨床試験(高レベルの脊髄損傷/四肢麻痺患者 50 人を対象とした臨床試験)で、
- 横隔神経が無傷の場合、一回換気量の回復(達)率は 100% です。
- 25 人の患者がフルタイムのペーシングを達成し、人工呼吸器の使用を排除しました。
- 33 人の患者が 1 日 12 時間以上ペーシングし、人工呼吸器使用時間を大幅に短縮しました。
この装置は、脊髄損傷患者の快適性レベルを劇的に改善します。
- 人工呼吸器への依存を減らし、場合によってはなくす
- 移動手段と交通手段のオプションを強化することで、自立を取り戻す
- 人工呼吸器の騒音が絶え間なく続くことなく、より快適でぐっすり眠ることができる
- 気管切開チューブからではなく、鼻と口からの自然な呼吸が可能になる場合があります
グーグル先生に翻訳してもらった日本語を載せました。以下は、シナプス・バイオメディカル社のページ(URLは上記)からの引用した原文です。そういうわけで、英語の引用は飛ばし読みしてくださいね。

Breakthrough Diaphragm Stimulation for Patients with Spinal Cord Injuries
The NeuRx® Diaphragm Pacing System is designed as an alternative treatment for patients with spinal cord injuries that result in the reliance on a ventilator to breathe.
Initially in a patient suffering from a spinal cord injury, the stimulation from the NeuRx® DPS works to condition their diaphragm muscle, which has weakened from a lack of use due to their injury.
In the NeuRx DPS® clinical trial of 50 high-level Spinal Cord Injury/Quadriplegia patients:
- 100% success rate in achieving tidal volumes in patients with intact phrenic nerve.
- 25 patients achieved full-time diaphragm pacing and eliminated the use of their ventilator.
- 33 patients paced more than 12 hours per day and significantly reduced the time spent on their ventilator.
The NeuRx DPS® has dramatically improved comfort levels for Spinal Cord Injury Patients
- Reduce and in some cases eliminate their dependency on mechanical ventilators
- Regain their independence by enhancing their mobility and transportation options
- Allowing them to sleep more comfortably and soundly without constant ventilator noise
- May allow for natural breathing through the nose and mouth rather than primarily through tracheostomy tube.

「高レベルの脊髄損傷/四肢麻痺患者 50 人を対象とした臨床試験」については、レポートが公表されていると思いますので、見つけ次第掲載させていただきます。
患者の声

続いて、同じくシナプス・バイオメディカル社のホームページにある「患者の声」を紹介したいと思います。
https://www.synapsebiomedical.com/testimonials/
このようなページになっています。

数名分を翻訳してみます。
(現在、read more 以降を確認しようとすると404になっていましたので、read moreより前の部分を翻訳します)

The Pacer has changed my life tremendously. I haven’t had a single problem with the pacer and it has for sure given me a better quality of life.
シナプス・バイオメディカル社
ペーシングシステムは私の人生を大きく変えました。ペーサーで問題が 1 つも発生したことはなく、生活の質が向上したことは確かです。
The NeuRx DPS® System has revolutionized my lifestyle. I no longer have to lug around that heavy ventilator on the back of my chair. I love it!
シナプス・バイオメディカル社
ペーシングシステムは私のライフスタイルに革命をもたらしました。椅子の後ろにある重い人工呼吸器を持ち歩く必要がなくなりました。大好きです!
The pacer plays such a vital role in my respiratory health. The NeuRx DPS® has done more than change the way I breath it has changed my life.
シナプス・バイオメディカル社
ペーシングシステムは、私の呼吸器の健康に非常に重要な役割を果たしています。 ペーシングシステムは、呼吸方法を変えるだけでなく、私の人生を変えました。
The pacer has allowed me to do many things that I never thought I would be able to do again. It really has enhanced my life.
シナプス・バイオメディカル社
ペーシングシステムのおかげで、二度とできるとは思っていなかった多くのことが可能になりました。それは本当に私の人生を向上させました。
The competent and compassionate service that I have received from this company is exemplary. Thank you, Synapse, for giving me my life back.
シナプス・バイオメディカル社
この会社から受けた優れた思いやりのあるサービスは理想的です.私の人生を取り戻してくれてありがとう、シナプス。
Without having tubes on my chest and not hearing the constant noise from the ventilator, I feel much more like a person and less like a machine.
シナプス・バイオメディカル社
胸にチューブがありません。人工呼吸器の絶え間ない音が聞こえないので、私自身機械だったのかと思っていましたが、今は本当に人間であると感じられています。
The NeuRx DPS® System allows me to travel and to leave my home virtually worry free. It has made my life much easier.
シナプス・バイオメディカル社
ペーシングシステムのおかげで、旅行や家を出てもほとんど心配する必要がなくなりました。私の人生をずっと楽にしてくれました。

まとめ|神経再生・幹細胞移植よりも先に横隔膜ペーシングで人工呼吸器離脱
ペーシングによって、人工呼吸器を使わなくてもいい人がいらっしゃることがわかりました。どのくらい普及しているのかはわかりませんが、このような装置が日本でも(空気のように)使えるようになることを願っています。
