墓じまいして納骨せずダイヤモンドを作る
ダイヤモンド

ハートインダイヤモンドの紹介をします。前職(医療機器メーカー・代理店)で、この仕事にもかかわっていたため(営業担当)、ご恩返しで宣伝します(詳しくはこちらのボタンからリンク先を閲覧してください)。

当時の印象としては、意外にも

  • 墓じまいを考えている方が多かったこと
  • お墓へ納骨せずご遺骨をご自宅に保管されている方が多かったこと

です。そういうご家族には、きっと役に立つ記事かと思います。

また、この記事は音声で聞くことができます(VOICEVOXの四国めたんさんに読み上げを依頼しております)。

ダイヤモンドが役に立つかもしれない人

このような方むけにダイヤモンドを紹介したいと思います。

ダイヤモンドが役に立つと思うご家族

☑ 火葬のあと、納骨のまえ
☑ 散骨を考えているご家族
☑ 墓じまいを検討中で、納骨先が見つからない

そして、意外にも生前からダイヤモンド葬を希望されていらっしゃる方も多いですし、どうせなら普段使いができるアクセサリーと考えていらっしゃる方も多いです。

墓じまいして納骨せずダイヤモンドを作る

ここでご紹介するダイヤモンドには、次のような特徴があります。

特徴

☑ 天然ダイヤモンドではなくて合成(人工)ダイヤモンドである
☑ 値段は天然ダイヤモンドの約3倍
☑ 合成(人工)ダイヤモンドに使う炭素は希望するものから抽出できる

1つずつご説明いたします。

天然ダイヤモンドではなくて合成(人工)ダイヤモンドである

ダイヤモンドには人工ダイヤモンドがあることをご存じの方も多いと思います。実は、人工ダイヤモンドという呼び名は通称で、ダイヤモンドの専門家は単に「ダイヤモンド」と表現するか「合成石」、「合成ダイヤモンド」と呼んでいます。

それには訳があって、

ダイヤモンドと呼ぶ理由

☑ 呼称に「ダイヤモンド」とつけていいのはダイヤモンドだけだから
※たとえは違いますが、ジュースの定義は、果物や野菜を絞った果汁100%の飲料です。果汁100%未満の飲料は「果汁入り飲料」と呼ばれ、ジュースという名前では販売できないことと同じです。

☑ 「天然石と同じ素材のものを人工的に作り出したものを合成石」というから
※天然にはない素材で天然石に似せた宝石のことを「人造石」と呼びます。例:ジルコニア

☑ ダイヤモンドではないものをダイヤモンドといって販売されているケースもあるから
※CZダイヤモンド、など

CZダイヤモンドというのは、キュービックジルコニア(Cubic Zirconia)のことです。ダイヤモンドに似せて人工的に作られた人造石です。

ジルコニウムを酸化させてジルコニア(二酸化ジルコニウム)を作り、さらにイットリウムやカルシウム、マグネシウムなどの添加物を加えて作られています。

ダイヤモンドとよく似た見た目や屈折率、硬さがあります(そのため歯科でも使用されています)。「人工ダイヤモンド」とも呼ばれることもありますが、先に説明しました通り、ダイヤモンドではありません。

※このことについては国民生活センターからも注意喚起がされています(2013年8月PDF資料:3-①をご覧ください)。

値段は天然ダイヤモンドの約3倍

インターネットで購入するダイヤモンドは格安物件が多いからかもしれませんが、ここで紹介するダイヤモンドはネット通販のダイヤモンドの価格の約3倍もします。なぜ高いのでしょうか。

高い理由

☑ 純粋な炭素を抽出する手間があるから
☑ 故人由来の炭素素材を厳格に管理しているから
☑ 受注生産だから

どういうことかといいますと、

純粋な炭素を抽出する手間があるから

ダイヤモンドの成分は純粋な炭素です。純粋な炭素に高温・高圧をかけることでダイヤモンドを作ることができます(合成ダイヤモンドの作り方HPHT法です)。

合成ダイヤモンドの原料になる純粋な炭素を故人の遺品や遺骨・遺髪から抽出したものが、今回紹介しているダイヤモンドです。

合成ダイヤモンドの場合は、純粋な炭素を大量生産する工場から調達してくればよかったのですが、このダイヤモンドの場合は、ラボ(合成ダイヤモンドを作る場所)で遺品・遺骨・遺髪から高純度の炭素を抽出するという手間がかかっています。

故人由来の炭素素材を厳格に管理しているから

ご家族から遺品・遺骨・遺髪をお預かりして、ダイヤモンドがつくられます。このとき故人の最期のなごりになる遺品・遺骨・遺髪を粗末に扱ってほしくはないです。

ダイヤモンドをつくるラボで、完全なトラッキングが実施されています。これは遺品・遺骨・遺髪の場合はもとより、高純度の炭素になったあともシャーレごとにふられたトラッキング番号で追跡されています。

※こちらの動画を見ていただけるとダイヤモンド製造過程でのトラッキングがわかります。

Personal diamond creation process

受注生産だから

天然ダイヤモンドはお店に買いに行けば、あるものを売っていただけますが、今回ご紹介しているダイヤモンドはお店にも売っていませんしインターネットにもありません。露出頻度が少ないため知らない方も多いです。また、道義的に反対される方もいらっしゃいます。

注文の仕方ですが、みなさんが知らないダイヤモンドですので、受注生産のまえに製造方法やダイヤモンドの品質、大きさや色を説明して、納得いただいたうえでご希望のダイヤモンドを指定していただきます。

ダイヤモンドだけでは身に着けることができませんので、リングやペンダントの希望もおうかがいします。

遺品や遺骨・遺髪などをお預かりしたあとは、海外にあるラボと協力してご家族に進捗状況をメールさせていただいています。

ダイヤモンドに使う炭素は希望するものから抽出できる

ダイヤモンドに使う炭素は、遺品や遺骨、遺髪などから抽出できます。そのほかにも、このような希望をいただくことがあります。

ダイヤモンドにしたい思い出の素材

☑ ペットの遺骨・爪・被毛、その子の毛布
☑ 遺されたご家族の爪や毛髪
☑ 愛用の帽子・写真・眼鏡
☑ 海洋散骨する前の遺骨

小型犬や猫などペットの場合、ペット火葬サービスでなるべく遺骨が多く遺るようにお願いしてください。遺骨に含まれる微量の炭素を抽出する必要があるからです。

遺骨が足りない場合は、ほかの遺品などを追加することもできます。追加する思い出の遺品がない場合は、あなたや遺されたご家族の爪や髪の毛を追加することもできます。

料金は変わらないので、遺骨以外の思い出の品を追加したい場合は、担当スタッフまでご相談ください。

これらをどうやって海外のラボまで送るのか質問が多いですが、特別な手続きに保険をかけて郵送する場合が多いようです。その他にも多い質問を追記しておきます。

FAQ|よくある質問

ラボはどこにありますか?
この記事で紹介しているダイヤモンドのラボは、北欧フィンランドにあります。
すぐにできあがりますか?
残念ながらすぐにはできあがりません。ホームページにも「通常、製作期間は約14週間~18週間を頂いております。輸送状況やご遺骨、髪の毛の個体差、ダイヤモンドのカットやサイズにより多少前後する可能性があります。」と書いてあります。
炭素からダイヤモンドを成長させる時間は1か月程度のようです。いちばん時間がかかるのは、遺骨や遺品から炭素を抽出する時間です。とくに遺骨は、炭素の量が少ないため時間をかけて丁寧に抽出します。
火葬後にご連絡いただいて、1月後の納骨、そのあとの法事に間に合いますか?と、質問を受けたこともありますが、間に合いませんでした。
ダイヤモンドは透明ですか?
カラーレス(透明)を製作できます。他にもカラーダイヤモンドを指定することができます。合成ダイヤモンドはそのむかし、透明ダイヤモンドを作ることが難しかった時代があります。結晶に含まれる窒素が原因で褐色のダイヤモンドができやすかったのです。ハートインダイヤモンドも、合成ダイヤモンドの歴史と歩んできたため、いまでも「故人の温かみを想わせるひまわりのようなファンシー オレンジ(イエローオレンジ色)」をご指定いただくことがあります。
おすすめのダイヤモンドは?
オレンジ色で大きさは0.1カラットです。それに合ったリングを担当スタッフに選んでいただくといいです。リングの素材はプラチナをおすすめします。おすすめする理由は、いちばんお手頃価だからなのと透明なダイヤモンドよりも大きく見えるからです。
先祖代々の遺骨をまとめて1つのダイヤモンドにできますか?
複数の素材(ご遺骨)を合わせて1つのダイヤモンドにできます。そのほか「歴代のペットたちの骨をまとめて1つのダイヤモンドにできますか」という質問も同じく可能です。
骨壺ごと送っても大丈夫ですか?
こちらも大丈夫です。担当スタッフに問い合わせしてください。なぜかというと、骨壺ごと送る方法や輸送方法を窓口側から提案してもらえるからです。
近所の場合は担当スタッフがとりに来ていただけるかもしれません。遺骨や遺髪などは専用の輸送バッグが担当スタッフから送られてくるのですが、骨壺ごとだとサイズが合わないので、ほかの輸送方法を提案してもらえます。
申し込みはたいへんですか?
申し込みで一番頭を使うのは、ダイヤモンドの色や大きさ、ダイヤモンドを身に着けるためのジュエリー(リングやペンダント、ブレスレットやイヤリングのような金属部分)のデザインを選ぶところです。
この作業が終われば窓口の担当スタッフから見積もりをもらって、金額に納得がいけば正式申込みなります(売買契約書の取り交わし:何か問題があったとき申込者と窓口の権利や義務が書かれています)。
そのあとは、届くのを待っているだけです(意外と長い時間ですが、心癒される機関でもあります)。
ダイヤモンドができたあとのこった遺骨は帰ってきますか?
ダイヤモンドの素材にするため、お預かりした遺骨などの素材はすべて製造に使われますのでお手元に帰ってきません。海洋散骨などで散骨される場合は、散骨前にダイヤモンド用の遺骨を取り分けておきます。
お値段はいくらですか?
お問い合わせのホームページから質問してみてください。ダイヤモンドの大きさ・カラーとダイヤモンドを取り付ける金属のジュエリー(イヤリングやリング・ペンダントのこと)によって値段が変わりますが、おおよその値段はホームページの価格表からも確認できます。
遺骨が足りないといわれました
ご遺骨が足りない場合は、遺髪や思い出の品を使うこともできます。何もない場合でも、ご遺族の方やの髪の毛をいっしょにしてダイヤモンドを作ることもできます。スタッフに相談してみましょう。

ダイヤモンドを作るとき、いちばん大切な注意点

これだけは注意しておいてほしい点があります。

ダイヤモンドの注意点

☑ ホームページの出来栄えにまどわされないこと
☑ 値段にだまされないこと
☑ 担当スタッフを試してみること

この手のダイヤモンド(英語ではクレメーションダイヤモンド:火葬ダイヤモンド、日本ではメモリアルダイヤモンドや遺骨ダイヤモンドと呼ばれています)を製造できるラボは世界に数社あります。日本にラボはありません。
※日本国内は墓地埋葬法により遺骨の保管など問題が多いため、海外に委託していると思われます。

そのかわりに、海外にあるラボの窓口が国内には数社あります。

日本国内にあるダイヤモンドの窓口に注意

墓じまい、高齢化社会を背景に日本国内では、お墓の代わりに受け皿となるダイヤモンドに人気が高まっています。それに、人生に何度もお願いすることがないため、注文して後悔したという経験がほかの人に伝わりにくい状況になっています。

だまされないようにするためには、あまい言葉にのらないことです。私の経験上、次のようなこと点があれば、一度疑ってみましょう。

あやしいダイヤモンド

☑ イメージ戦略:きれいなウェブサイトや動画
☑ 他社よりも少し安い価格設定
☑ 問い合わせ先が海外

担当スタッフを試してみる

担当スタッフには大変失礼な方法かもしれませんが、一生に一度の買い物をするときは、信頼できる会社や窓口、担当スタッフから購入したいものです。なぜかというと、買ったあとのトラブルを少なくできるからです。

信頼できる担当スタッフかを見分ける方法はとても簡単です。簡単な問い合わせをしてみて、満足が行く対応だったかを観察するだけです。躯体的にはこのようにしてみてはどうでしょうか?

担当スタッフを試す方法

☑ 窓口に電話かメールをする
☑ すぐに対応してもらえるはずなので「資料請求」をする
☑ 返信や十分な対応がすぐに来るかを見届ける

担当スタッフにとって、資料請求は問い合わせの中で一番簡単に対応できる事柄です(想定内の対応なので)。しかし、これができない窓口が意外とあるのです。

電話をかけるとたどたどしい日本語だったり、忘れたころに資料が届いたりします。

前職で担当スタッフだったときは「1月前に資料請求したのですが届かなかったので、おたくに連絡しました」といわれたととがあります。この方はきっと、ダイヤモンドの窓口そのものを信じられなくなっていたかもしれません。

ダイヤモンド資料請求のコツ

資料請求は、1社だけではなく、何社か同じようにお願いします。各社窓口の対応でどこが一番対応が良かったか、親切だったか、早かったかを観察しておきます。

どこの窓口も同じような結果だったら、次は簡単な質問をしてみてもいいかもしれません。簡単な質問というのは、答えが分かり切った質問(よくある質問に載っているような質問:上記)のことです。知らないふりをしながら説明してもらいます。電話がいちばんいいですが、メールでも構いません。

このようにして、窓口・担当スタッフが信頼できるかよく確かめておいてください。もしも、信頼できないかも?と思った場合は、

もしもダイヤモンドの窓口が信頼できないとき

ダイヤモンドの窓口や担当スタッフが信頼できないときは、それ以上、連絡をとらないようにします。なにしろその他6社くらいは日本国内にありますので。

感謝

毎日3つずつ感謝することを書き出しています(個人的な備忘録です)。

今日の感謝

☑️ 父の散歩に、あとから追いつけた

☑️ 実家の水回りの掃除ができ、よろこばれた

☑️ いつものカフェでマスターとじっくり話しができた

まとめ|墓じまいして納骨せずダイヤモンドを作る

ハートインダイヤモンドのご紹介をしました。前職でお世話になったからこの1社の紹介だけをしています。国内にはほかにも6社のダイヤモンド窓口がありますので、必要になって焦って申し込むことがないよう、気が付いた今からでも資料請求をして申し込む窓口を決めておきましょう。

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