日記 アムウェイなれの果て「佐久への道」 佐久への道 たみ、34歳。長男のタローは5歳、次男のジローは3歳になった。子どもたちがそれぞれ保育所に通い始め、私も少しずつ自分の時間を取り戻しつつあった、そんな矢先のことだった。 ある日の夕食時、タ... 2025年2月28日
日記 アムウェイなれの果て「たまには一人になりたい」 ソファに座り、私はぼんやりと天井を見上げていた。埃の舞う光の筋は、まるで過去と現在を繋ぐ細い糸のようだ。この静かな空間で、私は再び、あの頃の自分と夫、タダシのことを呼び起こそうとしている。 私の名前は... 2025年2月21日
日記 アムウェイなれの果て「義実家と、その後の私たち」 義実家と、その後の私たち たみ、35歳。長男のタローは6歳、次男のジローは4歳になった。引っ越して間もない頃、私たちは頻繁に友人宅の集まりに参加していた。夕食を持ち寄って、大人たちが賑やかに談笑し、子... 2025年2月14日
日記 アムウェイなれの果て「水の記憶、縁の始まり」 「ただいまー!」 保育園の門をくぐり、まだ遊び足りない様子のジローの手を引いて家路を急ぐ。時刻は17時過ぎ。西に傾いた陽射しが、マンションの壁に長く伸びた影を落としている。当時36歳の私は、たみ。夫の... 2025年2月7日
日記 アムウェイなれの果て「象とライオンと、あの日のドライブ」 静かな日曜日の朝、まだ肌寒い空気が窓から差し込む。たみは34歳、夫のタダシは32歳。長男のタローは4歳、次男のジローは2歳。朝食を終え、リビングに散らばるおもちゃを片付けながら、たみは今日の計画を頭の... 2025年1月31日
日記 アムウェイなれの果て「家族を乗せる、新しい車」 新居に引っ越して数ヶ月が経った頃、私たち夫婦は自家用車を買うことを決めた。たみ、29歳。夫のタダシは2歳下。結婚前は私の軽自動車があったけれど、もう古くて、結婚の一年前に廃車にしていた。タローが生まれ... 2025年1月24日
日記 アムウェイなれの果て「雪降る岩木山、遠い記憶」 私、たみ、28歳。夫のタダシは2歳年下の26歳。私たちは結婚してまだ間もない、新婚夫婦だった。彼の故郷は、北国の名峰、岩木山の麓に広がる、豊かな自然に抱かれた土地だった。その日は、彼の実家を訪ねるとい... 2025年1月17日
日記 アムウェイなれの果て「スーツと私の投資」 たみ、27歳。IT企業に勤める夫、タダシは2歳下。私たちはいわゆる「事実婚」状態だった。正確には、私がそうしたかっただけかもしれない。彼は結婚に対してあまりにも無頓着で、私だけが焦っていたような気がす... 2025年1月10日
日記 アムウェイなれの果て「別居五年目の向日葵」 別居五年目の向日葵 庭の向日葵が、今年もまた、私の背丈をはるかに超えて咲き誇っている。鮮やかな黄色は、まるで過去の輝かしい日々を嘲笑うかのようだ。60歳になった私、たみは、冷たい麦茶を啜りながら、物干... 2025年1月3日
日記 アムウェイなれの果て「終わらないワンオペ、そしてあきらめ」 終わらないワンオペ、そしてあきらめ たみ、38歳。長男のタローは9歳、次男のジローは7歳になった。今でこそ、子どもたちは自分のことは自分でできるようになり、私も少しは楽になったが、あの頃の記憶は、私の... 2024年12月27日